哲学研究者の功木マキオは普段どんな本を読んで、何を考えているのか?自身の研究テーマである足利学校改造論からプライベートまで。情熱を持って書かせてもらいます。
 
2015/02/04 21:49:02|その他
キンちゃんの秘密
この間の記事で書いた寒さに弱いキンクマのキンちゃんについて書きます。
先月の25日の早朝には功木の読みの甘さからキンちゃんを大変な目にあわせてしまったのですが
、依然厳しい寒さが続いているのでまだ油断はできません。

毎日キンちゃんのいる水槽の底に「貼るカイロ」を貼ってあげていますが、気温が下がると心配で
仕方ありません。なので功木の母親の為に買ってある大人用のオムツを水槽の中に入れてあげまし
た。そしたらキンちゃんはその下に潜って寝るようになり多少は効果があったようであります。

あまりカイロを使いすぎると低温やけどが心配なのでオムツを使ったのですが、キンちゃんの生命
を第一に考えて試行錯誤が続きます。

この様にかなり気を使っていたのですが、25日以降二度も疑似冬眠しかけたことがあります。
幸い早期に気付いたので事無きを得たのですが、その時に意外なことに気付きました。

何とキンちゃんは泣き虫だったのです。この場合は鳴くではなくて泣くの方です。功木が眠ってい
るキンちゃんを指で突っ突いて起こすと、キンちゃんは人間の赤ん坊にそっくりな泣き声で「おぎ
ゃー、おぎゃー」と何度も泣き出したのです。それがあまりに人間に似ていたので最初はぎょっと
しました。

しかし落ち着いて考えてみると、普段はクールに黙々と回転車を回しているキンちゃんが一転して
泣き虫キンちゃんになってしまったのですから、その豹変振りに思わず笑ってしまいそうになって
しまいました。

そのことがあってから功木のキンちゃんに対するイメージが変わって、親密度が高くなった気がし
ますし、キンちゃんの方も以前より甘えん坊になってきた気がします。これは功木の思い過ごしで
しょうか?

また明日も雪の降る予報になっています。読者の皆さんも警戒してください。

それでは、See You Next Article!







2015/02/03 15:53:25|その他
映像一般の問題について
皆さん、こんにちは。IDEA_MENこと功木マキオです。まず今日は前々回の記事で出させて
もらった恵方巻きクイズの答えをお知らせします。

正解は今日の写真で功木が向いている方向である1番です。その理由はハム様が食するのでです。
(歯向かい)と(はす向かい)とをかけてみました。シリアスに考えてくださった方には「どー
も、すいません」。でも次からはシリアスなことが好きな人にはぴったりの話題です。

映像の問題について考える時に一番大切なのは、映画業界などの文化産業の作る商品としての映像
と我々個人が見たり、考えたり、想像したり、思い出したりするときに操作する対象としての映像
を峻別することであります。後者の方は哲学上の専門用語としては「表象」と言う言葉で表されて
います。

功木自身を振り返ってみても、哲学を学び始める前は完全に両者を混同して考えていました。確か
に一部の論者やジャンルにおいては凄く曖昧な使い方をしていますが古典的かつ正統的な議論にお
いては基本的には分けて考えなくてはいけません。

では何故我々はそうしなくてはならないのでしょうか?両者を普遍という名のもとに統合しては何
故いけないのでしょうか?

これは現代の哲学の世界において最も根本的かつ重要な問題であります。この問題の答えについて
知りたければ、20世紀の西洋世界において最重要哲学者と目されているルードウィヒ・ヴィドゲ
ンシュタインの「論理哲学論考」に当たらなければなりません。

この思考と言語の関係性を考察する書物を構成する2つのアイデアのうちの1つである「写像理論
」を考えてみるべきであります。

それにおいてヴィドゲンシュタインは言葉の意味をそれが表す「像」と定義していますが、我々の
場合は「映像」とそれが表す「実像」の関係に置き換えて考えることができると思います。

いずれの場合でもこの議論のポイントは「言葉でも映像でもそれを完全に写し取ることは不可能で
ある」という点にあります。

このことを分かりやすい例で説明すると、我々は絵でも写真でも何かを写し取る場合に、絵を描い
ている人、写真を撮っている人自身を同時に写しこんだ像は作れないのです。そこには原理的な盲
点が存在しています。

そして当然それは映画や映像にも当てはまって、厳密な意味でのカメラ・ポジションの決定は原理
的には不可能なのです。

我々の映画研究はこの問題を如何に乗り越えるのか?という観点から出発しました。

これは現代の文化世界においては、コンピュータ勢力の登場により映画や映像、哲学において共に
手を取って乗り越えるべき問題となってきています。

そして、これからの方向性としては全てを統合して新しい文化を創造する方向に向かっています。
我々はそれを「カルチュラル・カルチャーの時代」という言葉で呼んでいます。

現在は映画(cinema)と哲学(philosophy)とIT(information
technology)との超越論的な統合をしてWEBシネマ・43という新しいカルチャー・
スタイルの創出に挑んでいる最中であります。

今年ももう12分の1が終わってしまいましたが、去年以上にエキサイティングな年になることは
確実であります。今のところいい流れで来ているので、このまま好調を維持して行きたいものです


それでは、See You Next Article!

 







2015/02/01 15:59:48|その他
脱構築から再建へ
さて皆さん、いよいよ今日から2月に突入しました。今年の趨勢を左右する重要な月ですので気を
引き締めて行きましょう。個人的にはナマ暖かい3月の陽気が苦手なので、精神の集中を要するも
のを片付けるのには駆け込み的な意味で踏ん張りどころの月です。

さて今日の本題ですが、最近書いて来たことをまとめると、「映像と哲学の境目が凄く曖昧になっ
てきていて両者を別々に論じることはもはや不可能な時代になってきている」ということが言いた
かったのです。

なのでこれから地方分権の時代にはこの認識に立って、文化主義的な観点から推進されるべきであ
ると主張してきたのであります。

現在日本ではかつて哲学=思想において一世を風靡した脱構築(deconstruction)
から再建(reconstruction)へのパラダイム・シフト起きています。

脱構築とは今は亡きフランスの哲学者のジャック・デリダの術語で既成概念を揺さぶって新しい見
方を引き出す認識論的な方法のことを指しています。

それと再建とは明治維新以来の近代国家の歴史の中で破壊されてしまった地方の誇り(pride
)を取り戻すことを指します。

皆さんご承知のように現在足利市を含めて日本全国の地方ないし自治体ではその目的の為に「映像
」を使った取り組みが盛んに行われています。

これは全体的な方向性としては正しいと思いますし賛同もしますが、現在の段階では「映像」を哲
学的な側面からクリティカルに論じる場もしくは機関が確立されていないので、残念ながらまだ文
化としての成熟段階に達していないと思います。

やはり文化を成熟させるにはチャレンジする自由と色々な人々が切磋琢磨し合う競争の原理とクリ
ティカルな批評が必須な条件なのだと思います。

しかし現在色々な方々が頑張っておられるので、これら環境を整備していけば近い将来は大いに期
待が持てると思います。

と言うか功木は映像文化の新しい可能性は地方の映像文化の方が大きいと思っています。インター
ネットなどのデジタルな技術の進歩により地方の方が映像作品を作りやすい環境になってきている
からです。

何年もかけてじっくり構想を練った作品などは、気心の知れた少人数の人々で濃密な空気の中で撮
ったほうが良い結果がでると思うのです。

それに文化の生態学的な観点でのガラパゴス的な環境も文化の進化の為には大きな要因であります


足利市に関していえば文化の中心からある程度距離がありなおかつ恒常的に中央からの影響を受け
続けているという、最高の条件の場所であります。その上圧倒的な歴史の遺産もあるので、世界を
見渡しても並ぶところが無いくらいな奇跡的な場所と言えるでしょう。

功木個人としては「哲学映画VS映画哲学」をテーマにした新しいタイプのシネマにチャレンジし
ていますが、既存の方法とは全く違った方法で作っているので人々にどのように受け入れられるか
興味津々であります。

いずれにせよ「現在は映像の歴史始まって以来の地殻変動が猛烈な勢いで起きている時代なのだ」
という認識を我々みんなで共有することが映像のまちへの第一歩なのだと思います。

それでは、See You Next Article!

 
 







2015/01/31 15:06:01|その他
祝・節分!恵方巻きクイズ2015
さて読者の皆さん、今度の火曜日は節分ですね。まだまだ寒い日は続きますがこよみの上では一応
春になりますね。暖かい本格的な春を予感させてくれて何となく気分が浮き浮きしてくる気がしま
す。

そこで本日はいつもと趣向を変えてクイズを出させてもらいます。題して「恵方巻きクイズ201
5」です。正解は2月3日の節分の日にアップする記事でお知らせします。

まず、記事に掲載した写真を見てください。ハム様が恵方巻きをもらって嬉しそうにしていますが
どの方向を向いて食べたら福が来るのか迷っています。さて、あなたならどの方向を向いて食べな
さいとアドバイスしますか?

現在ハム様は南の方向を向いています。三択になっているので3つの選択肢の中から正解を選んで
その理由も考えてください。

ヒント***これは「なぞなぞ」的な問題です。そのことを考慮して考えてみてください。

May The Ham Be With You! (健闘を祈ります)訳:功木







2015/01/30 16:46:22|その他
日本一の甘えん坊ハム様に乾杯!
厳しい今年の冬も今が胸突き八丁です。風邪やインフルエンザで体調を崩されている方も多いよう
ですが、どうぞご自愛下さい。春は確実に近付いています。さて・・・。

日本最古の学校のあるまち、歴史と文化のまち、東西文明の邂逅する歴史的要衝のまち、哲学がガ
ラパゴス的進化を遂げたまち、21世紀のデジタル文明の最前線基地そして映像のまち。このよう
なまちに我が功木家のオジョーは住んでいます。

オジョーは確かにハム様としてはユニークであります。それはハム様として規格外であり、より人
間に近い知能ないし知性を持っているからであります。

人間は性格の面で外交的と内向的とに分けらて区別されていますが、ハム様にもその分け方が有効
であります。ちなみに初代のハム子は外交的でオジョーは明らかに内向的であります。

それは何か声をかけるとかして刺激を与えてみるとよく分かります。初代ハム子はその刺激に反応
してすぐに行動を起こしますが、オジョーの場合は自分の中で状況を分析してみて納得しないと行
動を起こしません。

この辺がハム様らしからぬ印象を功木に与えているところですが、その慎重さは時には困ったこと
を引き起こすこともあります。

それが以前に記事にも書いた「噛み付き事件」です。普段は滅多に功木の指に噛み付かないオジョ
ーですが、その日は何らかの理由でいきなり人差し指の付け根のあたりに噛み付き、そのままなか
なか放さなかったのです。普通のハム様なら人間が声を上げるとか軽く振り払えばすぐに放すので
すが、オジョーの場合は違います。自分で納得しないと放さないのです。

結局その時はオジョーの歯が指に食い込んで血が出ている状態で、オジョーを説得して放してもら
いました。

その事件以来、功木はオジョーをお世話する時は軍手をはめてやるようにしています。

一事が万事こんな調子です。オジョーを相手にする時は次にどんな反応をしてくるのかを読まなく
てはなりません。

オジョーは功木の裏をかこうとしてたまにフェイントをかけてきたりもしますが、最近は何とか対
応できるようになってきました。

しかしオジョーお世話をしていて一番びっくりさせられるのは、オジョーが甘えん坊であるという
ことです。最近は、ことによると「日本一の甘えん坊ハムスター」であるかもしれないと思ってい
ます。

オジョーは普通のハム様に比べて知能や知性が発達している反面その裏返しとして「不安」という
傾向性を持っています。基本的に寂しがり屋で一人で放置されるのを嫌がります。

そんな訳で功木の気配がするとすぐに「餌をくれ」とか「抱っこしろ」とかガリガリとケージの網
の部分をかじっておねだりするのです。

功木は家の中にいる場合はオジョーに呼ばれれば大概要求を聴いてあげますが、最近はたまに寝て
いても夢の中でオジョーの呼んでいる音が聞こえてきます。

オジョーが功木家に来てから約4ヶ月が経ちましたが、何かもう何年もお世話してきた気がしてい
ます。本当に素晴らしい4ヶ月でした。

あと1ヶ月もすれば暖かくなってきますが、これからもオジョーと一緒にいられる時間を大切にし
てお世話をして行きたいと思います。

それでは、See You Next Article!