哲学研究者の功木マキオは普段どんな本を読んで、何を考えているのか?自身の研究テーマである足利学校改造論からプライベートまで。情熱を持って書かせてもらいます。
 
2014/06/28 15:49:34|その他
IDEA_MENによるIDEA_MEN写真解説#2
皆さん、こんにちは。功木です。連日鬱陶しい梅雨の天気が続いていますが、如何お過ごしですか
?例年の状況から考えれば、今が梅雨の真ん中あたりで一番つらい時期だと思います。7月になれ
ば梅雨明けの時期も見えてきそうなので、もう少しの辛抱です。頑張りましょう。

さて夏と言えば、花火大会が付き物ですね。取り分け足利市民にとっては単なる夏の風物詩を越え
て市民的なアイデンティティーを形成する心のシンボルと言って良いでしょう。

そこで夏が近付きつつある今、IDEA_MEN写真は花火(打ち上げ)に挑戦してみました。
子供の頃から足利の花火大会を見てきた功木としては、一度は取り上げたいテーマだったので、今
回念願が叶って感無量です。

ここから本日の本題に入ります。前回の記事に書いたようにIDEA_MEN写真のAとBの違い
についてです。

基本的に全てのIDEA_MEN写真には功木マキオが登場しています。どアップであろうが点景
としてであろうが、とにかく功木マキオ=IDEA_MENが写っているのがIDEA_MEN写真の
絶対条件です。

その上で、Aというのはパース=ギブソン体系の哲学による「直接知覚論的」認識を写真として「
直接的」に表現したものです。具体的には写真上に写っている功木の視線と写真を見ている鑑賞者
の視線とを同一化させて「主観=客観」の認知的構図ではなくて「主観=主観」の構図を作り出し
ています。それによって「所与の神話」というドグマを唾棄することを目指しています。

それに対してBというのは「直接知覚論的」認識を写真の中に写っている功木マキオという想像上
のフィルターを通して表現したものです。

理屈が分かっていない方から見ると、ただのポートレート写真に見えるかもしれませんが、実は明
確な思想性を持った確たる方法論的認識に基づいて撮られています。

それと注意してもらいたいのは、先に書いたような厳密な分類から漏れてしまう写真もあるという
ことです。

さらに、このブログ「マキオロジー・ザ・バイオロジー」には、極まれにただの普通のポートレー
トも掲載されることもあるので、それらとの見極めも注意が必要です。

以上がIDEA_MEN写真のAとBの違いですが、如何でしたか?写真が社会から求められる役
割については芸術的なものとジャーナリスティックなものがあると思われますが、歴史的なターニ
ングポイントを向かえている足利市においては両方同時に求められているのだと思います。

未来を切り開く「象徴性」と時代の証言者たる「記録性」それらを兼ね備えているものこそ「写
真」であるべきです。

功木はその昔、多額のお金をかけて最新式の一眼レフカメラやレンズをそろえた時期がありました
が、それらで撮ったのは千円で買える使い捨てカメラでも取れるようなものでした。

写真家になった友人の影響もあり、カメラに凝ってみたものの本当の意味で写真の素晴らしさを、
その当時は理解していなかったのだと思います。

しかし現在の功木は違います。

デジタル映像機器の驚異的な進歩は人間の想像力を上回るところまで来ています。逆に人間の想像
力の方が映像のコンテンツに合わせなければならない状態にまでなっています。

その様な本末転倒の状態から如何にすればヒューマニズム(人間性)を回復できるのか?

功木は「写真」というシンプルな芸術に21世紀という時代が求めているのは、まさにこの部分な
のだと思います。

最後に一言。「映像のまち」を標榜する足利市ですが、当然その「映像」という概念には「写真」
も含まれるということです。少なくとも我々の認識のなかではそうなのですが、その辺はもっと考
慮されるべきだと思います。如何でしょうか?
 
Schluss fur heute!







2014/06/25 14:27:00|その他
IDEA_MENによるIDEA_MEN写真解説#1
読者の皆さん、こんにちは。IDEA_MENこと功木マキオです。

さて本日は珍しくIDEA_MEN写真の(caption)解説をしたいと思います。

既にご報告したとおりに最近新しいでデジカメを購入したので画像のクオリティと共に撮影場所や
状況のデータを詳しく残しておきたいと思ったからです。

とりあえず今回は、前回と前々回の写真が対象です。

まずは今月の20日の記事の写真から。

背景になっている風景は功木マキオの現在の自宅の近くのもので、今までのIDEA_MEN写真
の多くがこの風景の中から生まれています。

その意味でIDEA_MEN写真を代表する風景と言えるかもしれません。

この作品のねらいとしては二つあります。一つはIDEA_MENこと功木マキオを功木マキオ自
身の心象風景として表現することです。

もう一つは「とかいなか」的な足利の風景を北欧的なテイストで描くことです。

自分としては少なくともこの二つねらいに関しては達成できたと思っています。

技術的に難しかったところは水田と空の色をどう処理するかですが、フィルター処理して現在の色
あいにしました。

この作品は先に作品のイメージが出来上がっていて、それをうまく写真に置き換えられたという印
象があります。

IDEA_MEN写真には大きく分けて2つのカテゴリーがあります。この作品は今までのBのカ
テゴリーの中では一番成功したものではないかと考えています。

ちなみにAとBの違いについては次回の記事で書く予定です。

さて次は前回の23日にアップした写真についてですが、この作品のポイントは空の色をどうする
かでした。

素材となった写真では足利市の市民会館の上に淡い空色の空間が広がっていました。

一見すると気持ちの良い晴れの天候の写真なのでそのまま使えそうですが、功木としてはそのまま
では何かが引っかかる感じがしました。

そこで空を淡い空色から純白にしてみました。すると中間色が減り全体的にモノトーンに近いすっきりした写真になりました。

それと背景になっている「足利市民会館」についてですが、この施設は功木にとっては非常に思い
出深い場所です。子供の頃には音楽教室や演劇教室といえば決まって「足利市民会館」でしたし、
大人になってからも外国のオーケストラや日本の旬な歌手やアーティトのコンサートに行った思い
出があります。

現在は足利市民の芸術文化活動の拠点としても注目を集めていて、休日などに足を運ぶと若い
方々が熱心に楽器の練習や公演に打ち込む姿を目にすることができます。

それらの光景を見るたびに功木は「既に足利学校は再建されつつある」という思いを抱きます。

恐らく「足利学校再建」を最も強く望んでいるのは「足利市民会館」に集って芸術文化活動を行っ
ている方々だろうと思うからです。

IDEA_MEN写真がそれらの方々の想いに届くことを願いつつ終わりたいと思います。

Schluss fur heute! 

 

 







2014/06/23 18:40:05|その他
お楽しみはこれからだ!
今日の午後、時間ができたので足利市内の某書店に行ってきました。短い時間で新書関係を中心に
ざっと最新の情報を収集してきた感じです。

それによると、インターネットが普及しだしてかれこれ20年近く経ちますが、ネット社会にばら
色の幻想を抱く内容からネット社会と現実との軋轢を問題視したペシミスティックな内容の本が増
えてきた印象があります。

もちろん、これは出版業界の人が本の売り上げを上げるために意図的に仕組んでいる気がしますが
、我々としては理性を働かせて冷静に内容を吟味して読むべきだと思います。

歴史的に見れば、現在はアナログ文化からデジタル文化への大転換期なのであり、千年に一度の激
動の時代なのです。

なので、旧い体制を維持しようする人々と新しいものを推進しようとする人々との間で価値観の相
違や意見の対立が生じるのは仕方の無いことです。

現代の我々にとって一番大事なのは過去の歴史や文化を継承しながら新しいものを創りだすことで
す。

過去の検証は少なくともアカデミックな世界では既に完了していて、現在最も求められているのは
新しい価値観や世界観、その他諸々の新しい認識。それらをマキオロジーでは「新しい哲学」と呼
んでいます。

そしてその「新しい哲学」の担い手こそ「市民」なのです。現在進行中のデジタル革命の行き着く
先は「市民哲学の時代」なのです。

これは功木がはったりで書いているのではなくて、理詰めで演繹的に推論していくとそのような結
論に達するのです。恐らく同じような研究をしている方もほぼ同じ認識を共有していると思われま
す。

であるならば、当の「哲学」の方もそれに合わせて変わっていかなければなりません。今までとは
決定的に違うやり方の哲学が生み出されなくてはならないのです。

それに対するヒントは実は我々の身近なところにあります。それは「日本一古い学校を、世界一新
しいやり方で蘇らせる」というマキオロジーのスローガンにあります。

これは感性の鋭い読者の方にならば分かって頂けると思いますが、それを達成する為には「認識論
的切断」が要求されるということです。

新しい時代の、新しい哲学がようやく全貌を現そうとしています。

「You ain't heard nothing yet!」(お楽しみはこれからだ)

 and Schluss fur heute!


 







2014/06/20 15:40:09|その他
暑い夏にそなえて
皆さん、こんにちは。IDEA_MENこと功木マキオです。連日蒸し暑い日が続いていますが、
読者の皆さんは如何お過ごしですか?功木が年初にモニュメンタルな一年になると予想した2014
年も、もう少しで折り返し地点を向かえます。

天下分け目の暑い夏を目前に控えて功木は「足利学校」という歴史的な観念上の構築物に対して、
どう戦いを挑めば良いのか?その戦略の研究に余念がありません。

ただ今年前半の研究活動の成果を踏まえて非常に素晴らしいアイデアを思いつきましたので、その
ことを読者の方にはお伝えしたいと思います。

ここに来てIDEA_MENこと功木が長年追い求めてきた漠然たるイメージが具体的に像を結び
始めたのです。

自分の顕在意識の中では良く分からないのですが、恐らく今までストックしてきた知識や経験が功
木の無意識の中で有機的に結び付き有意味なゲシュタルトを形成し始めたのだと思います。

それが何故起こったのかについては自分の自己分析によれば、今年前半の次から次へ功木へ降りか
かった困難な状況が原因と考えられます。

それらを何とか凌いだことが、結果的に功木にある種の直感的なイメージをもたらしたのだと思い
ます。

つまり「災い転じて福をなす」ということです。

サッカーや野球などのスポーツ世界でも「ピンチの後のチャンスあり」とよく言われていますが、

功木マキオと「足利学校」の歴史対決においても最大の山場になるでしょう。

ただし歴史対決においてはもちろん審判が判定するスコアによるものではなくて、双方の主張の
真理性が問われるのです。そして最終的に勝敗を決めるのは「歴史」そのものなのです。

なので最終結果が出るには長い年月が必要になりますが、当面はどちらが勝ったかは人それぞれ違
った印象を持たれるかもしれません。

ずいぶん気の長い話だと思われる方もおられるかもしれませんが、「歴史」とはそういうものなの
です。

いずれにせよ今年の夏はIDEA_MEN史上最高に暑い夏なることは必至なので、夏バテしない
ように今からウナ丼でも食べてスタミナ切れにならないようにしたいと思います。

それではまた近いうちに。

Schluss fur heute!
 







2014/06/18 15:00:40|その他
再開を祝して
ご無沙汰しています。功木です。パソコンとインターネットに関するトラブルに見舞われてしまい
、ブログが5月31日以来更新できない状態が続いていました。4月のスランプ状態から抜け出して
5月は絶好調になってきていた矢先の出来事でした。好事魔多しとはよく言ったものです。

でも更新できなかった間でも、新しいデジカメを購入して写真をたくさん撮影しながら「マキオロ
ジー・ザ・バイオロジー」の新たなる進化へ向けて構想を練っていました。
つまり、自分の中では絶好調な状態はキープしながら自分の書いているブログに対する認識を深化
させていったのです。

創作活動に携わっている方なら分かっていただけるかもしれませんが、その両方を同時に行うこと
は非常に困難であるし、また結果として成功している人はあまり多くはないと思います。

一見すると遠回りのようでいて、実はそれが目標に到達する為の最短コースであるのです。

功木はベルクソンの教説に従って「我々はイメージ(写真)世界に生きているのではなくて、イマ
ージュの世界に生きている」を標榜しています。

そしてベルクソンのイマージュという概念装置を「知のアフォーダンス」という最新の概念装置に
置換しながら我々の知の遺伝子を改造する目標があります。

そこに到達する為には、我々は「今までとは別様の仕方で哲学をする」というスタイルを創りださ
なくてはなりません。

功木はブログの更新のお休みをいただいている間にその革新的スタイルの輪郭がおぼろげながら見
えた気がします。

ブログを書くこと自体が功木にとって非常にエキサイティングな作業なのですが、今までは手探り
でやってきた感じがあります。

これからは明確な方法論的意識に基づいて、より大胆により華麗に「マキオロジー・ザ・バイオロ
ジー」を創って行きたいと思います。

いつも読んでくれている読者の方には、しばらく更新できなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱ
いです。これからのブログの内容の充実によってお詫びに変えさせて頂きたく思います。

これからも「マキオロジー・ザ・バイオロジー」を引き続きよろしくお願いします。

Schluss fur heute!