皆さん、こんにちは功木です。今週はお盆休みに入っている方が多いかもしれませんが如何お過ご しですか?もともとスロー・スターターである功木は子供の頃でも夏休みの宿題は8月の最後の週 辺りにならないと本気でやらなかった記憶があります。
その意味ではこれから本気の夏が始まるといって良いのではないでしょうか。夏のイベントがひと 段落して落ち着いて学問や創造的な仕事に取り組むには最高の季節を向かえていると言えるでしょ う。8月の残りの後半は非常に密度の高い日々になるでしょう。
現在までの功木の夏は「マキオロジー」に限って言えば当初の予想をはるかに上回る成果を挙げて います。素晴らしいイメージ創造は一種の奇跡なのだということを再確認できた夏であります。
功木の本来の研究分野である「哲学」は従来は言葉による概念を扱う学問なのですが、インターネ ットの普及によるデジタル文書の時代に入ってきて大分様子が変わってきています。
何せ人工知能の研究やその応用形であるセマンティック・ウェブの時代になってきてコンピュータ ーも概念を扱えるようになってきているのです。
このことは数千年の歴史を持つ「哲学」にとって大変な脅威となっています。人間の思考を一種の 計算としてみた場合に普通の人間ならばコンピューターに太刀打ちできないからです。
だとするならば「哲学」生き残る道は「哲学」という「概念」自体を自己変容させていくしかない のではないでしょうか?
近年「哲学」という学問に見られる「大衆化」や「民主化」の現象は、このことを如実に表してい るのではないでしょうか。
「学問」や「芸術」といった旧来のカテゴリーにこだわらず学際的で領域横断的な「カルチュラル ・カルチャー」の創造。これこそが「マキオロジー」の目指す方向性なのですが、やはりそれにも 大枠での理論的な求心性が必要なのです。
こんなことを書いている功木ですが、昔は何の縛りも無い自由な世界に住みたいと思っていました 。しかし今は違います。何らかの中心があってそこからくる秩序の感覚は重要だと思っています。
今思えば昔は権威主義的なものに感情的な反発をしていたという部分があった気がします。それに は知識が不足していて合理的な受け入れができなかったのでしょう。
若いうちはハーバーマスのいうコミュニケーション的合理性が不足していて、ある一定の評価を得 ているものに対してさえ反発するものです。
今も昔も若い人たちには映画や音楽などの感情レベルに訴えかけるものがメッセージを伝えやすい ですが、それだけで十分なわけではありません。
我々は人間の心の十全なる理解とともに真の文化「カルチュラル・カルチャー」の創造を目指して います。
Schluss fur heute! |