哲学研究者の功木マキオは普段どんな本を読んで、何を考えているのか?自身の研究テーマである足利学校改造論からプライベートまで。情熱を持って書かせてもらいます。
 
2014/12/30 22:55:24|その他
年忘れ・哲学大会
今年の年初に功木が予想したとおりにモニュメンタル一年になった今年2014年ですが、残りあ
と1日となってしまいました。

そこで今年このブログの記事に掲載された写真の中でベスト3を選んで若干の解説を加えてみるこ
とにします。

まずベスト3の作品ですが、これはこのブログの全体を一つの組み写真として捉えて、このブログ
「マキオロジー・ザ・バイオロジー」を選出しました。

この結果には多少説明を要するかもしれないのですね。実は今まで内緒にしてきたのですがこのブ
ログ自体が当初から、映画史の黎明期に考案されたとある理論ないし技法を基に発想されたもので
あるのです。

映画の歴史を学んでおられる方であればすぐ気付いていただけると思い、あえて説明はしてきませ
んでした。

でありますので、功木としてはこのブログを一つの動的に生成発展し続ける「ロゴス生命体」とし
て、つまり一つの作品としてベスト3に選出した次第であります。

次はベスト2の作品です。これは我々が「足利1000年花火」と呼んでいる作品ですが、今年の
夏に功木の生まれ育った栃木県の足利市と言うところで行われた100周年大会をモチーフにして
います。

「1000年先まで視野に入れた思想的な制度設計を!」をコンセプトに功木が足利市に対して抱
いている熱い思いを今は亡き初代功木ハム子の遺影を打ち上げ花火に重ね合わせることで表現した
作品です。

この作品のアイデアは自分としてはとても気に入っていて、その後の2代目・功木ハム子ことオジ
ョーとの幸福な出会いにつながった意味でもとても重要な作品です。

さて次はいよいよベスト1の発表です。「カントのポーズ(パイロット版)」であります。

これはIDEA_MENこと功木マキオがそれまでの「映画」や「哲学」「歴史」などの研究して
きた分野の成果を総動員して「夏の関ヶ原の戦い」に放った渾身の勝負作であります。
学校様トリロジーの第2作となっていますがコンセプトが壮大すぎて未だにパイロット版のままで
あります。何年かかっても良いのでいずれは完全版を発表したいと思っていますが、基本的なアイ
デアはそのまま維持したいと思っています。

この作品は功木を数百年来の足利学校の歴史の呪縛から自己を解き放って、創造的なエネルギーを
開放することに成功したまさに画期的な作品であると自負しています。

歴史の要衝である足利学校=足利市に対して功木が行った「未来への提言」という意味合いをも持
つ作品であります。

以上が本年度のベスト3作品でしたが読者の皆さんの感想は如何でしたか?来年も今年以上の作品
を皆様にお見せできるように頑張りますので、宜しくお願いします。

それでは、See You Next Article!

 







2014/12/29 22:10:31|その他
うちのオジョーが甘えん坊すぎて困っています
年の瀬を迎えて頭の大掃除に忙しい功木ですが、雑念を払って学究的な問題に意識を集中している
と功木家では何処からともなく金属にノミをかけているような「ガリッ、ガリッ」という音が鳴り
響きます。

その音はほっておくと段々大きくなってきます。結局最後は「仕方ないぁ、今行くよ」と心の中で
思いながら、その音の出処のである部屋に向かいます。

すると今回アップした写真にあるように、我が功木家の「オジョー」がケージの網になっている部
分に捕まって懸命に網をかじっているのです。

功木の姿を見るなり、オジョーは我に返ってかじるのを止めて功木の目を潤んだ瞳で見つめます。

毎度のことなので功木にはオジョーが何を言いたいのかは既に分かっています。

モフモフした厚手の軍手をはめた手を、ケージの屋上部分の蓋を開けて差し出すとオジョーの方も
あうんの呼吸で手の上に上がってきます。

功木は両手を合わせて小さなかまくら(豪雪地方の雪の家)を作ってあげるとオジョーはそこが私
の我が家と言わんばかりにくつろいだ様子を見せます。

そして右手の人差し指でオジョーの頭を何度か軽く叩くとまるで睡眠薬でも飲んだように目をショ
ボショボさせて眠りに落ちていきます。

この瞬間が功木にとっても恐らくオジョーにとっても最高の癒しの至高体験なのではないかと思わ
れます。

この瞬間を是非とも映像で捉えて皆さんにお見せしたいのですが、いろいろと課題があってまだ人
様にお見せできるレベルの映像が用意できていません。現在鋭意努力中であります。

いずれにせよ功木家ではこの様なことが朝晩2回、5時から6時の間ぐらいに必ず起きます。功木
がまだ寝ていたり、他の用事をやっていたりすると正直「面倒くさいなあ」と思ってしまうことも
たまにはあります。

しかし功木の手の中で安心しきって満ち足りた表情で眠るオジョーの姿を見ると「やっぱり、お世
話してよかったー」とハムニストとしての「つとめ」を再確認するのです。

まあ、正直言ってうちのオジョーの甘えん坊ぶりには困っているところもありますが、甘えなくな
ったオジョーを想像してみるとやはり甘えん坊のままが良いと思って見たり・・・。

そして結局最後は全てがオジョーの望みどおりになってしまうという、いやはやオジョーの社会的
能力の高さには完全に脱帽であります。

 

さて、もう今年も終わりが近づいていますが、来年も「功木マキオ」および「水野ハム朗」はこの
素晴らしきハム様たちと共に新しい時代を切り開いて行く所存であります。どうか来年も宜しくお
願いします。新年が皆様にとって良い年であるようにお祈り申し上げます。

それでは  See You Next Article!

*フライングで年賀の挨拶を書きましたが明日も記事を書きます!

 

 

 







2014/12/27 22:52:12|その他
学問に王道なし
こんばんは、功木です。読者の皆さんは昨日仕事納めで今日は家を大掃除された方が多いと思われ
ますが、功木は自分の頭の中を大掃除したくてこの記事を書いています。

と言うのは最近はこのブログの中でいろいろなことを書いていますが、基本的には功木は「哲学」
を研究している人なのだということを再確認したかったのです。

さて本題ですが「哲学」に関して功木が一番気にかかっているのは、一般の方から哲学という学問
が「知識」に関する学問であると誤解されているということです。

より正確にいうと「哲学」が「知識」という概念に矮小化されてしまっているという事態を憂いて
いるのです。

それは、つまり哲学が何やら膨大な量の文献を渉猟すれば哲学が究められるというものではないと
いうことなのです。

近世哲学の祖と言われているかの有名なルネ・デカルトの言葉に「哲学は世間という大いなる書物
に学ばなければ」というのがありますが、これこそ哲学の本質を表した至言であります。

確かに哲学を学ぶ初期の段階では大量の書物を読むことは重要ですが、それが自己目的化してしま
うのはまさに本末転倒であると言わざるを得ません。

本当の意味での哲学とはため込んだ「知識」運用する為の「テクネー(技術)」であるのです。
少なくとも古代ギリシャ以来の西洋哲学の歴史ではそのように解釈されていますし、功木もその考
え方に与するものであります。

インターネットの登場やグローバル化によって「知」の世界にも大規模な地殻変動が起きている現
在、「哲学」という学問も生き残りをかけて遺伝子の組み換えが必要なのです。

それはすなわち「市民哲学」の時代を招来するということであります。

大学教授や研究者などのアカデミズムの世界と市民の活動との結節点に新しい知の領域を切り開く
のです。

哲学という学問の未来は実はこの方向性しか生き残る道はないのです。その理由は哲学の持ってい
る力の源泉が「ロゴス」という一種の超越に依拠しているからであります。

ここで使っている超越はフッサールの現象学においての意味ですが、古代からの長い歴史のある極
めて重要な概念であります。

我々の研究している「哲学」「歴史」「地方分権」「メディア」などの全ての根底に超越の問題は
伏在しています。

なのでそれを無視した論議は無意味であるとさえ思っています。核心部分を棚上げした論議などは
本来ありえない話なのです。

これが我々が「論議は哲学ベースでするべきである」と主張している根拠の一つです。

経験や知識、立場や背景が違う人々が論議する場合いに、それらの人々の使う概念に共通な部分が
無ければ議論がうまくかみ合わないのは自明のことであるでしょう。

なので重要な問題について論じ合う場合には社会通念上流布している「哲学ベース」の知識が重要
になってくるのです。

まあ哲学を目指す若い人はある程度時間に余裕がある訳だから多少の遠回りをするのも良いかもし
れません。ただ最初に書いた「知識」と「知恵」は別物であるということにある一定の段階で気付
かないとせっかくの崇高なこころざしが水泡に帰してしまう可能性があるのです。

そうなれば社会的にも大きな損失となってしまうでしょう。

我々としては、この部分に光を当てたNPOなどもこれからの時代には重要になってくるのではな
いかと思っています。

その為に我々は現代のネットやデジタルの時代に即した新しい哲学のスタイルを模索してまいりま
したが、ここに来て、ようやく具体的な像を結び始めました。

デジタル・コンテンツの、いや映像文化そのものの革新を目指してきた「マキオロジー」の一大成
果を来年は皆様にお見せできると思います。

正直言って、過去には「在野」という茨の道を選択してしまった事を後悔したこともありましたが
、今では結局それが一番の近道であったと思っています。

世の中には「学問に王道なし」という言葉がありますが、まさに至言であります。

それでは See You Next Article!

 

 







2014/12/25 23:22:01|その他
心はすでに来年へ
相変わらず寒い日々が続いていますが、希望の年2015年の足音が聞こえてきました。功木はワ
クワクしながら耳を澄ませています。読者の皆さんはいかがですか?

例年鬼門であったクリスマス・シーズンを最高の守備で乗り切った功木でありますが、もはや心は
来年の戦いへと思いを馳せています。

今年を振り返ればまさに新しい歴史への胎動が始まった年と言えるでしょうが、史上空前とも言え
るハム様ブーム(ハムウェーヴ)を追い風にして、来年はいよいよ雌雄を決する勝負に打って出る
年になるでしょう。

一年半近くにわたって書いて来たこのブログに関しても最初は一種の賭けでした。それまで映画な
どの動画を主体に研究していたので、写真をメインにしたブログは何となく添え物的な感じがあっ
たのは事実です。しかし今は違います。

書き続けているうちにブログの新しい可能性も見えてきましたし、これからも文化の形式として定
着していくのではないかと思っています。

「マキオロジー・ザ・バイオロジー」のこれからの課題としては功木の本来の守備範囲である動画
をどのようにブログに組み込むかということがあります。

動画を扱うには当然BGMのことも考えなくてはいけないし編集もあるし、結構大変です。

しかし、ここでも成否の鍵を握っているのはやはりハム様たちなのです。功木が史上最高のメディ
ア動物と評したハム様たちの魅力は動画を使えばさらに効果的に読者の方に伝わると思います。

ただハム様たちの本当の凄さは写真でも動画でもどっちでも行けるところなので、どちらか一方で
はなくて両方を組み合わせて効果的に構成したいと思っています。

デジタルな世界では動画を組み込んだブログは現在では文学と映像を融合させたデジタル・コンテ
ンツの主流になりつつありますが、さらにハイパーテキストやデジタルアーカイブを有効に活用す
れば古典的な「映画」に匹敵するような新しい文化スタイルが創造できると思っています。

まずは既存のメディアの要素をいかに洗練させていくのか。これが今までの課題でしたがこの点に
関しても既にある一定の目どが立っています。

要するに自分の中で越えるべきハードルは全て越えられたのが今年2014年だったのです。

間もなくやって来る2015年という年は、恐らく読者の方々にとっても極めて重要な年になると
思います。一度動き出した歴史の歯車は誰にも止めることはできないのですから。

今年において歴史は確実に動き出しました。

それでは。See You Next Article!

 







2014/12/24 22:02:30|その他
ハム様の加護のあらんことを
本日はクリスマス・イブですが、功木は功木家のハム様たちに感謝の意を表すのと労をねぎらう意
味でヒマワリの種の入ったカボチャケーキを作ってあげました。

特に「はむはむサンタ」の営業で頑張ってくれたシロりんにはヒマワリの種が多く入った部分をあ
げました。

みんな大喜びで元気に食べてくれましたが、その微笑ましい姿を見ていると功木の方もハム様たち
から「癒しケーキ」をいただいているようで「こころ」が元気になってくるのを感じました。

来年も今年以上の激しい戦いが予想されますが、このハム様たちがいれば大丈夫であると思ってい
ます。

本来は「癒し」と「知恵」の神様である動物なのですが、今年の活躍をみているとさらに「戦い」
の神様の権能も加えなくてはならないと思います。それほど無類の強さを誇る動物であります。

功木がピンチになると何処からともなく疾風のごとく現れて、こちらが望む以上のものを提供して
くれる。ハム様たちのあまりにも見事なアシスト振りに功木はハム様たちに足を向けて寝ることは
できません。

人間が人間だけで自分達の問題を解決できると思うのは非常におごった考えであると思います。
元来「哲学」や「宗教」は人間が他の動物と共生していた時代の知恵に起源を持っているのです。

複雑になりすぎた現代社会においては人間だけでは解決できない問題が増えています。歴史上の多
くの哲学者たちが言っているように人間の理性にも限界はあるのです。

だとすれば我々の進むべき道は自明ではないでしょうか?

ネットでサンタさんのそりを引くトナカイの写真を見てそんなことを考えてしまった功木でありま
す。

今年も残り1週間ですが、明日無き戦いを繰り広げる功木には年末年始など全く関係ありません。
常に攻め続けなければその先の未来はやって来ないのです。

そこで功木と同じ様な状況に置かれている方に励ましの言葉を捧げて終わりたいと思います。

「May the Ham be with you!」(ハム様の加護のあらんことを)