12日は成人の日でしたが、成人の日というと功木は自動的に札幌農学校のクラーク博士の言葉「 Boys, be ambitious!」を連想してしまいます。
それは「夢の地産地消主義」を唱えて夢=大志の大切さを主張してきた功木としては、この言葉に 人生観や世界観に心の深いレベルで影響を受けているからだと思います。
功木はそれを成人式で聞いたという経験は無いのですが、その言葉の持つ力には驚嘆すべきものが あります。
さて、そんな訳で本日は功木がこのブログを始めるきっかけになった写真をアッップしました。
撮影場所は足利市のアピタの近くにある某書店のトイレの中です。撮影したカメラはガラケーの内 蔵カメラで最近のカメラに比べれば画質はかなり落ちます。
この写真を撮った当時は、自分の掲げた目標があまりにも高すぎて、そこに到達できない自分にい らだって自己嫌悪に陥っていた時期でした。
そんな自分がいやでいやで仕方がなくて写真はおろか鏡を見るのさえ避けていたぐらいです。
そんな状況の中で5月のある日、ある書店のトイレに入った時に何となくケータイのカメラで自分 の写真が撮りたくなったのです。
何が理由なのかは分からないのですが、何故だか自分の写真を撮りたくなったのです。
その日に自宅に帰ってから撮った写真をチェックしましたが、同じ場所で撮った20枚ぐらいの中 の一枚がこの写真です。
写真には功木にとってS・フロイトの言う「自我理想」に近い人物が写っていました。明らかに自 分の写真ではあるのだけれど、自分ではない知らない人の写真であるような不思議な感覚に襲われ たのです。
やがて、この写真は功木にとって特別な意味を持つ写真になっていきます。
この写真にキャプションとエッセイを付けて作品化しようと考えるようになっていったのです。
そして、それをネットで公開しようと思ったのが現在のブログ「マキオロジー・ザ・バイオロジー 」の原点なのです。
哲学文献の研究に没頭するあまりに、文字の洪水の中でおぼれかけていた功木に「映像=写真」の 力で助け舟を出してくれた写真ということが言えるでしょう。
現在まで、このブログ用にオフショットを入れて数千枚に達する写真を撮ってきましたが、不思議 なことにこの写真以上に気に入った写真は撮れていません。
ちなみに、この写真は「トイレの紙様(かみさま)」とタイトルが付いていますが通常は「トイレ 写真」と呼ぶ人が多いようです。
功木にとっては呼び方はどうでも良いのですが、この写真は自分にとっては本当に大切な写真であ り、生涯のベストショットは?と聞かれたらまず真っ先にこの写真を挙げたいと思っています。
最初に挙げたクラーク博士の言葉は功木の心に深く沈潜して影響を与え続けてきましたが、この 「トイレ写真」もこれからの功木の人生や行動に影響を与え続けて行くことでしょう。
最後に「映像なのか言葉なのか、that is the question!」
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